コクサイ・M10ミリタリーアンドポリス〜今は亡きコクサイのリボルバーの最終形…ラウンドボトムグリップがずっと気になっていた
なんとなく雑多な趣味の話でも書こうかなと始めたこのページが、ガッツリテッポのページになったきっかけがこのコクサイのミリポリ。
「リボルバーのコクサイ」と言われた老舗が紆余曲折の末結局廃業することになって、しかも火事の被害で金型もかなり失われているという情報もあってコクサイ製品はもう手に入らないと言われていた。
それでまだ流通在庫があるうちに「M10ミリタリーアンドポリス」と「M36チーフスペシャル」の2挺を手に入れていろいろ手を入れていた。
どちらもクラシックな銃でそれなら昔のSmith & Wessonのぬめり感のあるキレイなブルーイングの雰囲気を出す塗装をしたり、トリガーやハンマーなどの金属部品にケースハードゥン風のブルーイングをかけたりしてみた。
そうすると気になるのがやはりグリップ。
付属のABSグリップを塗装したり、コクサイ純正の木製グリップを試したりしたがなんとなくしっくりこなかった。
参考に実銃写真を集めていたら、古いSmith & Wesson製品は丸っこいグリップをつけている写真が多かった。
リボルバーがクラシカルに見えるかどうかの境目がこういうディテールなんだろうなと思って気になっていた。
ラウンドボトムの古いS&Wのグリップがやっと手に入ったのでつけてみた。
S&Wの純正品のKフレーム用木製グリップを
つけたコクサイのM10ミリタリーアンドポリス
コクサイ純正はグリップ底が平らなタイプばかりだったが
S&Wの古いカタログではこの形をよく見かける
(左)Smith & Wesson Model 10 Military and Police実銃と(右)コクサイM10ミリタリーアンドポリスモデルガン
ABSのテカテカのモデルガンだがスタイルやディテールはコクサイ初期の製品とは隔世の進歩
廃業してしまったのでもうコクサイの新製品は手に入らない
この時代の実銃の雰囲気に近づけたい…ということで手を尽くしてきた
(上)Smith & Wesson Model 10 Military and Police実銃と(下)コクサイM10ミリタリーアンドポリスモデルガン
実銃の方は珍しい4インチバレルのラウンドバットタイプ
モデルガンは同じく4インチバレルながらスタンダードなスクエアバット
木製グリップは派手な木目もないんだけどやはり雰囲気が近い
ヘビーウエイトでもないABSのモデルなのでフレーム上部の形などを整形して
インディのパーカーシールで塗装して押し磨きをかけ金属部品には
アルミブラックの希釈液でケースハードゥン風の仕上げに
ずっと気になっていたグリップをいろいろと試してみたが
やはりSmith & Wessonの純正をつけることにした
手に入れたのはS&Wのいわゆるブラックワッシャーというやつ
S&Wのメダリオンが黒いワッシャーで裏から固定されているタイプで
フレームの円形の切り欠きにこのワッシャーがぴたりとハマる
日本のモデルガンメーカーでこれを再現しているところはあったかな
なんだかんだいってもアメリカンプロダクトの木製品は工作が丁寧だった
この時代のグリップは傷だらけのコンディションのものが多いが
今回はほぼ傷なしのものが手に入った
コクサイのグリップフレームにはほぼピッタリハマる
最近金属モデルガンにもハマり始めているがやはり見てくれのリアルさでいえば
ブルーイング仕上げの表現ができるABSモデルガン
シリンダーにはしっかりインサートが入っているが
その嵩は低いのでダミーカートの弾頭がしっかり見えている
リボルバーの醍醐味
上はコクサイの純正の木製グリップをつけていた時の写真
下はS&Wの純正グリップに付け替えた今回のほぼ同ポジションの写真
違いはグリップだけなんだけどクラシックな雰囲気になったと思う
(上)Smith & Wesson M10 Military and Police実銃と(下)コクサイ・ミリタリーアンドポリスモデルガン
トリガー・ハンマーは光の角度によって虹色に光るカーボン焼き風
この雰囲気に合わせるためにラウンドボトムのグリップはずっと考えていた
細くて丸っこいバレルとクラウンの雰囲気とマルイグリップに合うと思う
2025年7月2日